2009年8月 3日 (月)

トランスフォーマー/リベンジ

7月は映画館へ一回しか行けず、とりあえず「トランスフォーマー/リベンジ」を観ました。
この手の映画は間違いないですね。やっぱり映画館の大画面と高音質で観ると迫力もあるし、爽快です。期待通りの面白さでした。それでも最初は、一作目で免疫がついたので、最初に観たトランスフォームシーンの感動みたいなのはないだろうと思っていたのですが、どんどん引き込まれて入り込みました。やっぱり、CGやVFXって、こういう映画のためにあるんだろうなぁって思います。逆に、こういう映画以外での多用はして欲しくないと思います。いつもながらですが、CGに頼らざるを得ない、こういう作品でこそ、活きてくるのだと思いました。
でもやっぱり、一作目のほうが衝撃的でしたね・・・当たり前といえば当たり前ですが。

stars 凄い!

この映像は凄すぎる!そしてかっこいい!

hReview by J. , 2009/08/03

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パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 2008-07-04
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2009年6月 5日 (金)

天使と悪魔

もう2週間前になりますが、「天使と悪魔」見てきました。
うちの奥さんは絶賛の面白さだったみたいですが、私にはちょっと物足りない感がありました。
前作「ダ・ヴィンチ・コード」が、「予備知識が無いと難解」「宗教的な批判」という反省点から、今作は、私的にはかなり分かりやすすぎる映画になっていた感じがしました。言ってしまえば、前作のような、フィクションともノンフィクションとも分からないような、宗教や芸術をテーマとした独特のミステリアス感が物足りない感じで、今作は、普通の一級ミステリーという感じでした。まぁ、一級だと思うので、面白いことには面白いのですが、期待が大きすぎたのか、期待していたものではなかった感があります。
それから、分かりやすくしすぎたために、次の展開が読めてしまうのも・・・。私は、もっと、最後の最後にどんでん返し的な結末を期待していたのですが、結果的には、想像していた通りの結末という展開で、そこが少しがっかりでした。
でもまぁ、変な期待をせずに普通のミステリーとして見れば面白いし、奥さんは大満足らしいので、良しとします(笑)

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2009年3月30日 (月)

ウォッチメン

テレビとWebサイトのCMで、ケネディ暗殺のシーンがあったり、「知ってはいけない真実がある」みたいなコピーだったりで、「絶対面白そう!」と思って観に行ったけど・・・う~ん・・・って感じでした。
なんか、やっぱりアメコミって内容が浅いなぁ・・・って思わせる映画でした。それでも、最近では「ダークナイト」は良かったし、「スパイダーマン」シリーズも良かったです。「アイアンマン」もアメコミならではの爽快感があって良かった。けど、この「ウォッチメン」は・・・。
原作を知らないから、正直、なんとも言えないんですが、映画だけでいうと、浅い。いや、本当は深いんだと思うけど、それが伝わってこない。単純なSFファンタジー的なものを、無理やり、サスペンス/ミステリータッチにして、複雑に見せかけただけな感じ。見せかけただけというのは、登場人物の過去であったり、歴史上重大な出来事であったりの、本筋以外のことは、全く本筋に無関係で絡んでこない。その上、かなりグロいシーンがむやみに多くて、アクションシーンでさえも目をそらしてしまう。こっちは一生懸命に話の中に入り込もうとしているのに、そういうシーンが遠ざけてしまう。
それに、内容は浅いのに、160分以上もある。それは、1つ1つのシーンがむやみに長い・・・。エッチシーンやグロいシーンなど、十分カットできるシーンが長すぎる・・・。あまり編集は良くないなぁ・・・と思わせる。
そもそも、「スパイダーマン」にしろ、「バットマン」にしろ、ヒーローものは、ヒーローが誕生する過程があってこそ、現実のこの世界に受け入れられるものだと思うので、ヒーローありきで始まるこの映画は、原作のアメコミになじみの無い僕には、ちょっと無理があったみたい。「スーパーマン」のような異性人なら、最初にありき・・・でもいいと思うけど、生身の人間のヒーローで、しかもコスチューム着なくてもかなり強くて、主役級のロールシャッハなんて、普通にマスクとトレンチコートなのにやたら強くて、きっと特殊訓練とか積んだんだろうなぁ・・・と思ったら、マスクの模様がランダムに流動して変化している非現実感。「バットマン」のようにお金に物を言わしたハイテクがあるわけでもなく、「スパイダーマン」のような特殊能力を備えたわけでもなく、「スーパーマン」のように異性人でもない。なのに、やたら強くて、非現実感がある。これをファンタジーと受け止めればすむのだが、物語の世界観がそう受け止めさせてくれない。
それから、ヒーロー像というものを、残念な形で覆されてしまう。それは、「ダークナイト」のような覆され方ではなく、「ウォッチメン」のヒーローのほとんどは決して正義の味方とは言いがたく、残虐な一面を持ち合わせており、僕たちが思う純粋なヒーローではなく、政府に雇われている傭兵的で、もっと身勝手で独りよがりなもの。そして、純粋な正義感が少しも見えないのが、非常に残念。彼らは、決して、この地球のために戦っているわけではない。アメコミの「世界」とは「アメリカ」こそで、他の国の人々を殺戮しても、それが「アメリカ」のためなら、立派なヒーローなのだ・・・と再認識させられてしまう。
この映画を観終わった後、トイレに行くと、僕の横に多分中高生くらいの3人が並んで、映画について話していた。その中の1人がもう1人に言った言葉・・・「一つも面白みのない映画やったなぁ」・・・彼は、この同様の言葉を数回繰り返しながらトイレを出て行った・・・。
とはいえ、僕からすれば、「バベル」を観た後よりはマシな気持ちだった。この映画に1,800円は高いと思うけど、1,000円ならいいかな・・・と思う映画。
あと、斜め後ろに座ってた男性が、ほぼ最初のほうから、いびきをかきはじめた・・・のに、エッチシーンだけは、いびきが止まっていた(汗)それから、後ろのほうで、ポリ袋のシャカシャカ音が頻繁に・・・。面白くない映画に集中できないのは分かる気もするが、マナー悪い人、多いなぁ・・・。

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2008年12月26日 (金)

ダークナイト

ダークナイト 特別版 [DVD]

単なるアメコミヒーローものではない、超一級のクライム・アクション・サスペンス傑作。ジョーカー役の故ヒース・レジャーの鬼気迫る演技が高評価なのが納得。
真の正義とは何か、必要な正義とは何か。究極に追い込まれた時、人は何を選択するのか。正義が悪に変わる時。そんなことを問いかけるような、深い内容の極上犯罪サスペンスだと思いました。

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2008年10月 2日 (木)

アイアンマン

アイアンマン (2枚組)

公開して間もない9/28に見に行きました。ワーナーマイカル加古川の一番大きなスクリーンにもかかわらず意外と少人数で、静かに心地よく見れました。
率直な感想は、アメコミヒーローものに期待した予想通りの面白さ。ヒーローが中年・会社社長・普通の人間なのが、少しのリアリティをかもし出してて良かった気がします。主演のロバート・ダウニーJR.さんは、中年のおっさん的な魅力もありつつ、目の奥にどこか子供心を忘れていない感じで、好感が持てました。
内容的には、前半は戦争をテーマに扱った重みがありましたが、後半はヒーローものらしく(?)、ちょっとノリが軽かったような気がした。アメリカ映画お決まりのラブシーンが無いのが好感が持てました。ビジュアル的にはちょっと『ロケッティア』を思い出してしまいましたが、性能的にはこちらのほうが断然上!って感じです(笑)続編の予定もあるようなので、また見に行こうと思える映画でした。

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2008年9月16日 (火)

ウォンテッド

ウォンテッド リミテッド・バージョン [DVD]

先週末、先行で見てきました。ダイエットしすぎっぽいアンジェリーナ・ジョリーでしたが、やっぱり綺麗でしたねぇ。アクション・サスペンスといったジャンルになるのかな?ストーリー的には粗も多い気がしましたが、ド派手なアクションと波乱の展開で、テンポ良くスピーディに楽しめました。ただ、ちょっと銃乱射しすぎの人を殺しすぎの感が(汗)

-----ここからネタばらし-----

個人的にはアンジェリーナ・ジョリーを最後まで活躍させて欲しかった(生きてて欲しかった)。粗を探せば結構ありそうだし、いわば身内の揉め事で一般市民を巻き添えにしているという理不尽さは残ります。まぁ、原作とはかなり違うといえど、コミックが基のようなので、細かいことは気にしないで見るのが◎なんでしょう。

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2008年9月 8日 (月)

ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝

ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝 リミテッド・バージョン

普通に面白かったです。「20世紀少年 第一章」を見た次の日に、余韻の残ったまま見たので、なんとなく“物足りなさ”みたいなのも感じてしまいましたが、アドベンチャーアクションの王道といった感じで、深く考えずに楽しめました。
シリーズのこれまではDVDとかCS/BSで見ていたのですが、あのジェット・リーが悪役で、ミシェル・ヨーまでが競演するという本作は劇場で見ようと、条件反射的に思いました。
ジェット・リーの悪役は「リーサル・ウェポン4」「ザ・ワン」、そしてこの「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」と、どれも笑顔のない冷酷非情なイメージ。このイメージは「ローグアサシン」でもそうだったと思います。黄飛鴻役に代表されるメチャクチャ強いヒーロー役が彼にはピッタリだと思う私ですので、ちょっと不満かも。しかもCGメインの本作では、アクションも少なめな感じで、ジェット・リーの持ち味は生かされてない感じがしました。
といっても、映画自体は、深く追求せずに気楽に見れば間違いなく娯楽大作。「皇帝っていつの?」とか「万里の長城の下に死体?」とか、疑問に残る点はいくつかあるが、そんなの気にする映画じゃない!
CGでは兵馬俑のミイラ軍の合戦シーンは圧巻。CGがいまいちの映画と比べて、やっぱりクオリティが違うなぁと実感します。子供から大人まで楽しめるアクション・アドベンチャー!

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2008年7月28日 (月)

ドラゴン・キングダム

ドラゴン・キングダム プレミアム・エディション [DVD]

昨日、待ちに待ったジャッキー・チェン&ジェット・リーの初競演映画「ドラゴン・キングダム」を見てきました。いやぁ、良かったです。マジで最高でした!
全席自由席の地元映画館に行きましたが、30分以上も前から並んでました。さすが公開2日目です。楽しみにしていたパンフレットも2日目にして売り切れ状態。後日、パンフレットだけ買いに行かないと・・・。
孫悟空の話を中心に、中国の古典小説や神話がミックスされて独特の世界観を作っている本作でしたが、全体のストーリーは単純明快なものの、脚本家は相当なカンフー映画オタクではないかと思わせるくらい、そういう面では奥の深い映画でした。
何より、ジャッキー&ジェットのJ×Jの初競演及び初対決を実現させただけでも見ごたえ充分。対決シーンも「一応入れました」的なものではなく、気合充分の充実内容。酔拳使いのジャッキーと黙僧のジェット、2人の持ち味を最も活かせる役柄であることが鳥肌もの。ジャッキー自身、久しぶりのカンフーものになるので、「やっぱりジャッキーは酔拳だな」と思わせるくらい嬉しい。私には、酔拳使いVS黄飛鴻、いや、黄飛鴻VS黄飛鴻に見えました。ハリウッドに行ってから、従来のファンには不完全燃焼的な映画が多かったが、この映画はちょっと違う。言葉は一部を除いて英語だけど、内容は香港ムービーにかなり近い。相変らずヒロインのゴールデン・スパロウ役のリュウ・イーフェイ、白髪魔女役リー・ビンビンともに美しい女優さんで、J×Jにしごかれる「導かれし者」ジェイソン役マイケル・アンガラーノも2人に負けじとアクションシーンも頑張っています。
終盤の決戦も、ルー・ヤン(ジャッキー)復活と孫悟空復活の鳥肌シーンや「なるほど~」と思わせる納得シーンで大満足。最後に少し物足りなかったのは、恒例のNGシーンが無かったこと。内容がファンタジー的なアクション・アドベンチャーなので、現実感を出したくなかったのだろうか・・・。
とりあえず、今はパンフレット購入を心待ちにしている私です。

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2008年3月 9日 (日)

ローグアサシン

ローグ アサシン DTSスペシャル・エディション

あのジェット・リーとトランスポーターのジェイソン・スティサムの共演ということで、ずっと見たい見たいと思いながら、昨日、やっとローグ アサシン DTSスペシャル・エディションをDVDで見ましたが・・・期待とは裏腹でちょっぴり残念。ストーリー的にはきっと面白いんだろうけど、ジェット・リーとジェイソン・スティサムに期待しているのはこんな展開じゃなかった。他の役者さんと比べて、2人を特別視していない人は充分楽しめたのだと思うけど、僕が望んでいたのは、こんな2人じゃなかった。もっと爽快でかっこいい正義の2人を見たかったと思う。・・・でも、会社の同僚は「すごく面白かった」と言ってました。なので、多分、ジェット・リーとジェイソン・スティサムに対する既成概念を除去して見れば、面白いのかも・・・。

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2008年1月28日 (月)

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師・・・普段、絶対に怖い映画は見ないんですが、ジョニー・デップ人気もあって見てきました。さすがにR-15指定だけあって、かなりエグい、おぞましいシーンも・・・。まぁ、殺人鬼を主役にしたサスペンス・ホラーですから、当然なんでしょうが。。これでミュージカルでなかったら、もっと痛々しくて見てられなかったような気がします。ミュージカルだから救われた部分も多いのでは。・・・そういえば、ミュージカル映画というのを、初めてちゃんと見たような気がします。
ティム・バートンとジョニー・デップコンビの作品だなぁって印象も受けました。それから、ティム・バートンと内縁関係にあるヘレナ・ボナム=カーターは、もはや常連ですね。「シザー・ハンズ」や「チャーリーとチョコレート工場」より重苦しいけど、独特のブラック・ユーモアを感じます。・・・ティム・バートンは「特殊メイク」と「刃物系」が好きなのかな?(^^;
最も印象に残ったのは、ジョニー・デップら出演者の歌の上手さ。ミュージカル映画として、歌に力を入れているのが分かります。皆さん、本当に素晴らしい歌声です。それからジョニーデップ、何でもやるなぁって思います(感心)
この映画は、有名なミュージカルを映画化したもので、実在の事件を基ににているらしいですが、ミュージカル化される過程でかなり脚色されているようです。イギリスって、かなりホラー好きなんでしょうね。

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2008年1月15日 (火)

アイ アム レジェンド

新年明けて…ずっとバタバタしてやっと落ち着きつつあります。
正月休み中は映画を一本見ました。アイ・アム・レジェンドです。まあまあ…だったかな…。一緒に見た奥さん的には結構おもしろかったみたいですが、僕的にはちょっとありふれた感じで(バイオハザードを思い出した)物足りなかったです。もっとSFチックなイメージを抱いていたのだが…。印象に残ったのは、ウィル・スミスの肉体美だけ?
会見でウィル・スミスがうっかりしゃべってしまって話題になった結末も、もっとびっくりさせてくれたり感動させてくれたりするのかと思いきや、本当に普通の展開。それも、最初から先が読めてしまう。
まぁ、可もなく不可もなくって感じの、僕にはありふれたアメリカホラーアクションチック映画でした。

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2007年9月 9日 (日)

トランスフォーマー

9月1日にトランスフォーマーを見てきました。これは本当に面白かったです。面白かった故に、多くを書く必要がないと思います。
とくにアニメや玩具のファンではなかったのですが、車がロボットに変身するということ自体にワクワクしてしまうのは男心でしょう。ハリウッドのCGは本当に素晴らしく、CGか本物か考えてしまうくらい分かりません。他国では不可能なクオリティーだと思います。オプティマス・プライムバンブルビーを始めとするオートボットたちが変形する様子には鳥肌物です。脚本的にももっと子供向けになっているのかと思いきや、意外とよく出来ていたと思いましたし、主演のシャイア・ラブーフもいい味を出していたと思います。2時間半近くある上映時間がとても短く感じました。
まぁ、ハリウッドのこの手の映画は、最終的には米軍万歳、アメリカ万歳的な感じになるのですが、エンドロール中にはアメリカに対する皮肉っぽいシーンもあり、いいんじゃないでしょうか。どうも続編の噂もあるようなので、次回も楽しみな作品です。

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2007年8月28日 (火)

ラッシュアワー3

公開初日にレイトショーでラッシュアワー3を見てきました。初日なのでほぼ満席の客席。さすがにジャッキーは観客の年齢層も幅広い感じでした。ジャッキー映画に甘い私ですが、期待が大きかった故に辛口で。

シリーズ3作目のジャッキー・チェンクリス・タッカーのバディ・ムービーですが、映画のほうの見所は、なんといっても真田広之氏との初共演。そしてエッフェル塔でのバトル。アクションはシリーズ中では最も気合が入っていたように思いましたが、脚本が悪いような印象を受けました。
このシリーズのメインはアクションとコメディなのでしょうが、コメディ担当(?)のクリス・タッカーのアメリカン・ジョークが、マシンガンぶりを発揮しすぎ。タクシードライバーのジョージとの絡みは不覚にも笑ってしまいましたが、それ以外はイマイチ笑えない。その上に、そのアメリカ的コメディ部分がしつこいくらい長い・・・。それが災いしてドタバタなイメージが際立ってしまった感が。これでもう少し脚本が良ければいいのですが、ストーリーの展開も、ありふれてるというか、ひねりがないというか、広がりがないというか、手抜きというか・・・。
ありふれた展開でも、役者の演技で面白くもなると思うのですが、不要なコメディが必要以上に幅をきかせていて密度が高く、もっと必要であろう演技で魅せるシーンが無さ過ぎる。とくに真田さんについては、アクションだけでなく、演技面を魅せるシーンをもっと入れても良かったと思う。工藤夕貴さんについても、殺し屋としてのアクションシーンのみで、主要なアクションはスタントマンがやっていると分かるので、本人自体はほとんど出ていないのだと思う。そういった、真田さん演じるケンジの苦悩や、悪役側の背景、また、中国大使とその娘など主要脇役の真面目な演技的要素をあと20分くらい追加しても良かったのではないかと。真面目な演技派のシーンがあるから、コメディが引き立つのだと思う。最初から最後までコメディではうるさくなってしまうのです。100分に満たないこの作品は、テンポは良いのであっという間に終ってしまった感じがします。内容的にたいした展開もなく、「え?これで終わり?」と思う人もいると思います。20分間、演技で魅せるストーリーに深みを与えるシーンを付け加えても充分だれることなく見れると思うのですが。それで内容が深くなると思うのです。
とはいえ、やはり、エッフェル塔でのアクションはスケールが大きく、一見の価値ありだと思います。お笑い面でも、タクシードライバーのジョージは最高です。ある意味、彼がこの映画のチープさを救った感じがします。
まぁ、このシリーズがアメリカではかなり受け、ヒットして成功しているのですから、「あり」なのでしょうが、私はやっぱり香港で撮った作品のほうが比べ物にならないほど好きです。

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2007年8月16日 (木)

ダイ・ハード4.0

ダイ・ハード4.0、なかなか見れずにいましたが、やっと8月13日にレイトショーで見てきました。私的には、1作目の「ダイ・ハード」が傑作だったので、2作目、3作目と続くにつれて、面白くなくなってきた感がありましたが、その分、12年ぶりとなる4作目には、口コミにも面白いと聞いていたので、かなりの期待をしました。
そして、見事、期待に応えてくれました。テンポのよいノンストップ・アクションで中ダレもせずに見れました。世界一ついてない男は健在で、歳をとっても髪の毛が無くてもかっこいいジョン・マクレーンがいました。ブルース・ウィリスを見るといつも思います。外人って、どうして髪の毛がなくてもこんなにかっこいいんだろうと・・・。取り立てて男前な顔立ちでもないのに、なぜか渋いんですよねぇ。ハリウッド・スターの貫禄なのか。
ハリウッド・スターといえば、このブルース・ウィリスでも、週に3日1時間半程度はジムでトレーニングをしているらしいです。彼はアクション映画に出ていますが、当然、スタントマンを使っていますし、それほど、肉体美を売りにしている俳優さんでもないのに、週3日もジム通いなんて(当然、専属のトレーナーがいるようですが)、ハリウッド・スターって自分の地位を維持するのに大変なんだなぁって思いました。契約体重っていうのがあるんですね。それ以上でもそれ以下でも契約破棄って感じで。それだけ、俳優も監督も、役作りにこだわりがあるんですね。
パンフレットを読んでみると、やはり、かなりVFXを駆使していたようです・・・当然でしょうが。それが、映画を見ているときにはVFXだと分からないのが素晴らしい。実写かCGか区別がつきません。視覚効果監督さんも、それが一番大事なことだと言っています。こういうVFXを見せられると、チェン・カイコー監督の「PROMISE」は何故あんなふうになってしまったのかと残念でなりません。さすが、ハリウッドの技術なんだと思い知らされます。もちろん、予算的なこともあるのかも知れませんが。。
この映画には、ブルース・ウィリス以外にも、魅力的な共演者がいました。成り行き上、相棒となるハッカー役のジャスティン・ロングと悪役のマギーQです。ジャスティン・ロングはとてもコミカルな演技力のある俳優さんだと思いました。マギーQは「M:I:Ⅲ」で初めて見たのですが、本当に綺麗な人です。こういう東洋系の綺麗な人がハリウッド映画に出演すると、必ずといっていいほどカンフーを使うのが、ちょっとワンパターンに思えましたが(笑)
パンフレットを読んでいて、ちょっと残念だったのが、「現在、52歳ですが、歳をとってもアクション映画に出ますか?」という質問に、「やるよ。スタントマンがいるからね。」とブルース・ウィリスがあっさり答えていたことです。この辺が、ジャッキー・チェンとは違うんだなぁって思いました。香港とハリウッドが違うのかも知れないです。ブルース・ウィリスはアクション俳優ではなく、俳優なのだと、改めて思いました。週に3日のトレーニングも実はあまり好きじゃないらしいすし(笑)
あと、映画を見ていて、最初からずっとかなり面白かったのですが、最後にちょっと残念だったのが、「あら?また飛行機に乗っちゃったのね・・・。」です。

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2007年5月29日 (火)

パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンドを見ました。まず言っておきたいことは、1作目2作目同様、エンドロールが終るまで席を立たないようにということです。これは、もはや定番となっているのに、それでも、私の隣に座っていた女性2人組はエンドロール途中で帰っていきました。それも、もう少しでエンドロールが終るという、かなり中途半端なタイミングで・・・。
キャプテン・ジャック・スパロウはじめ、主要登場人物のかっこよさや映像の迫力など、楽しめる映画でした。しかしまず思ったのは、2作目「デッドマンズ・チェスト」を復習してから見るべきでした。1作目「呪われた海賊たち」は何度も見てるのに、「デッドマンズ・チェスト」はDVDを買ったにも関わらず、映画館で見て以来一度も見ていませんでした。なので、記憶もあやふや・・・。宝箱(チェスト)の中の心臓の意味も思い出せないまま前半が過ぎた感じでした。
1作目はストーリー的にも分かりやすく、予想以上に面白かったので、かなり記憶に残っているのですが、2作目から登場人物も急に増えて、人間関係も複雑になったので復習は必須でした。2作目から感じたのが、もともと、1作目でウィルやエリザベスにとって敵なのか味方なのか分からないキャプテン・ジャック・スパロウが最後には味方となり、ウィルとエリザベスは命を懸けてまでもジャックの処刑を阻止するのに、2作目以降でも3人の関係が敵なのか味方なのか微妙に進んでいくのは私的にはしっくりこない感じがしました。ジャック・スパロウは「自由と孤高を愛する海賊」として、どっちつかずキャラクターを通しても良いとは思うのですが、ウィルやエリザベスまでもが暴走しそうな勢いで、友情や団結よりも、個人個人の目的達成のためだけに動いている感じで進みます。結局、その個人個人の目的達成のために目指すものが同じ方向にあるといった感じです。2作目でエリザベスがジャックを犠牲にするのは私的にはかなりショックでした。1作目でせっかく芽生えた友情を、もっと大事に大きくしても良かったのではと思います。それから、オーリー人気からか、ジャックと比べてウィルの活躍が目立ってきたように思いました・・・確かに男前でかっこいいです。

-- ここからネタバレ? --

一応、完結編の「ワールド・エンド」ですが、続編もありそうな雰囲気です。もちろん、3作目「ワールド・エンド」の最後では、3人の友情は復活したかのようでしたが、 前作と同様に最後まで、誰が味方なのか敵なのかハッキリしない感じで進んでいきます。それから、いろんな要素が絡み合っているのに、その1つ1つの意味が深く感じられないのが残念でした。

「デッドマンズ・チェスト」でデイヴィ・ジョーンズの心臓が入った宝箱(チェスト)を手に入れ、デイヴィ・ジョーンズを支配して利用し、海賊を全滅させるべく女子供かまわず海賊及び海賊に関与した者を次々と処刑していく東インド会社のベケット卿。海賊たちにとって残された手段は、9人の海賊長を招集して決戦に持ち込むしかなかった。そして前作で死んだ(厳密には生と死の狭間にある船乗りの墓場デイヴィ・ジョーンズ・ロッカーにとらわれた)ジャック・スパロウも9人の海賊長の1人で不可欠だった。前作で予言者ティア・ダルマに蘇生させられたバルボッサの力を借り、ウィル、エリザベス、ギブスらのジャックを救出するための旅が始まる。

彼らはまず、デイヴィ・ジョーンズ・ロッカーへ行く方法が謎解きのごとく記された海図を手に入れるため、持ち主の中国海賊長サオ・フェンのところへ行くのですが、このサオ・フェン役のチョウ・ユンファが実にもったいない気がします。内容的には、海図を持っていたり自分の地位をエリザベスに継いだりと、重要ではあるのだろうけれど、前半1時間経たないうちに大した活躍もなくあっけなく死んでしまいます。香港映画ファンにとっては非常に残念です。わざわざチョウ・ユンファ使わなくても良かったんじゃないの?って思ってしまいます。さすがにあの体格ですから、海賊長役はかなり様になっていたので、余計にもったいなく感じました。
また、カリプソであったティア・ダルマですが、カリプソとして復活したと思ったら、大きくなっちゃって、蟹になってバラバラバラ・・・。大きくなるシーンがB級VFXっぽくてどうも安っぽく感じました。それにカリプソっていうのは、船乗りが恐れに恐れ、人間の体に封じ込めたというもの。それを多くの海賊長達が反対する中、ベケット卿の攻撃に対抗すべく最終手段として復活させようとした。それが、バラバラバラ・・・の後、嵐を起こして巨大な渦を起こしたようですが、それによって戦いが有利になったとはとうてい思えません。カリプソとデイヴィ・ジョーンズとの関係も、なんかぼやかされてるようなハッキリしないような感じもしました。

冒険活劇としては、戦闘シーンなども迫力があるし、海賊たちが一致団結するシーンなどは感動もあります。闘いながらの船上で、ウィルとエリザベスが結婚するシーンでは、バルボッサがとてもいい人に思えます。
しかし、それまでは、誰が味方で誰が敵か分からない状況。裏切り裏切られ・・・がメインの展開です。要するに、裏切るのも信頼するのも、かなりノリが軽いんですよね。それが、ジャック・スパロウだけなら良いんですが、主要登場人物全員がそんな感じで・・・。まぁ、あまりに簡単に裏切ったり信頼したりするので、それが余計に“敵なのか味方なのか・・・?”と思わせるのですが。

こういう冒険活劇では、私は爽快なハッピーエンドを期待するのですが、とてもハッピーエンドとは言えない終末だと思いました。デイヴィ・ジョーンズの心臓と引き換えにジャックに助けられたウィルでしたが、それはデイヴィ・ジョーンズの役目を引き継ぐという事。海の墓場の番人です。10年に1度しか陸に上がることを許されないのです。かなり辛い結果だと思いました。海賊の父親の血を受け継いだという事なのでしょうか。エンドロール後の10年後には、エリザベスとの間に男の子がいました。どうせなら、カリプソの偉大な力で普通に生かして欲しかったと思うのは私だけでしょうか・・・。

最後に1つ気付いたのが、1作目から提督側で門番をしている2人組が、今作の最後には海賊になっていて笑えました。

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2007年5月 7日 (月)

スパイダーマン3

5月5日に映画スパイダーマン3を見ました。最高に面白かったです!もちろん1作目からファンの私ですが、2作目3作目と続くにつれ、アクションも映像も確実にパワーアップしています。

映画の中には、1作目がヒットして2作目でポシャるパターンも多いですが、このスパイダーマン・シリーズは絶対に期待を裏切らないです。それは、監督のサム・ライミが全作通じて監督をしているのが大きな理由だと思います。また、主役ピーター・パーカー役のトビー・マグワイヤやヒロインMJ役のキルスティン・ダンスト、友人ハリー役のジェームズ・フランコなど、主要キャストが1作目から変わらないのが良いですね。キャスティングが変わって拍子抜けするパターンも多々ある中、このスパイダーマン・シリーズの3人は、変えることが考えられないくらいピッタリと“はまり役”なのでしょう。
また、1作目から感じたことなのですが、ワイヤーやCGを駆使したアクションというのは、スパイダーマンのためにあるといっても言い過ぎではないと思います。もちろん私は、ジャッキー・チェンで育った人間なので、CGでごまかさない身体を張ったアクションが最高だと思っています。そして、本当にやっているのかCGなのか微妙なアクションが好きではありません(やれる俳優はやるかも知れないが、安全面を考慮してCG処理しているのかな?と思わせるような・・・)。でも、コミックの実写化の中には、完全にCGでなくては表現できない場面が多くあります。そういったCGやワイヤーの使い方が、スパイダーマンにはピッタリで正統な使い方だと思うのです。お金もかかっているし、技術的にも最高なのだから当然なことなのですが、素晴らしい映像でした。
3作全てを見て、私がこのスパイダーマンというヒーローをなぜこんなにも好きなのか、これほどまでに大衆に人気があるのか、分かったような気がします。それは、彼が完全無欠ではないからだと思います。特殊な能力を持っていても、彼は普通の人間なのです。普通に悩み、くじけ、時には傲慢になり、過ちを犯し、そして気付く・・・。彼も普通の人間として少しずつ成長していくわけです。“大いなる力には大いなる責任が伴う”という伯父のベン・パーカーの言葉を胸に成長していくピーター・パーカー。この言葉は、私たちの胸にも響いてきます。誰かより少し物事がうまく出来たくらいで、誰かより少し成績が良かったくらいで、誰かより少しお金を持っているくらいで・・・その優越感で傲慢になっている人はいませんか?・・・そう聞こえてきます。誰かより少しでも優位に立つものがあるのなら、それはそれだけの責任をも伴っているということなのです。逆に責任の無い者には、その資格は無いという事なのです。このシリーズには、人間が成長していく過程で大事な教訓がいくつか込められていると感じました。

--ここからネタバレ?--

3作目の今作は、見所が満載でした。
ピーターがスパイダーマンではなくピーター・パーカーとしてハリーのニュー・ゴブリンと闘うシーンなどは、USJのアトラクションを彷彿させる迫力でしたし、ピーター・パーカーとして闘うことで、トビー・マグワイヤ自身がスタントも頑張っているんだということのアピールなのでしょう(現代ではCGで合成するのも難しいことではないでしょうが、実際にほとんど自分でこなしているらしいです)。
また、スパイダーマンの悪役(ヴィラン)が3人出てくるのもボリュームたっぷりで大満足です。ハリーのニュー・ゴブリン、誤ってベン伯父さんを殺してしまった過去のある脱獄囚フリント・マルコのサンドマン、ピーターを仕事のライバル・恋敵として憎むエディ・ブロックのヴェノム、原作コミックでは全く異なる年代の悪役のようですが、三者三様の悪役ぶりで、幅広い世代のファンに受け入れられるための、ある意味欲張りな選択だったのだと思います。また、それぞれが悲劇の悪役であることも、スパイダーマンの魅力でしょう。父親と同じくハイテクに身を包んだニュー・ゴブリン、砂状のサンドマン、スライム状のヴェノム、全く違う素材感を持った3者を集めたことも素晴らしい選択だと思います。とくに凄かったのは、サンドマンのシーン。マルコがサンドマンに変わっていくシーンは圧巻です。ヴェノムがエディを覆っていく様子は、昔見た「ガイバー」を思い出しました。そして、最後に友情を取り戻したハリーのニュー・ゴブリンがスパイダーマンを助けに来たときには、鳥肌が立ちました。
最後に街で見知らぬおじさんがピーターに“1人でも世界は変えられる”と言いますが、これも現代人に対する教訓だと受け取れます。“みんなやってるから”“1人くらいどってことない・・・”という感じで、悪いと分かっていることをやってしまうことも普通にあると思います。でも、“1人でも世界は変えられる”のだと思います。

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2007年5月 1日 (火)

バベル

第79回アカデミー賞において6部門7ノミネートを果たした注目作ということで気合を入れて映画館で見てきました。

この映画バベルの背景には、旧約聖書の創世記に書かれた「バベルの塔」の話があり、それは、神に近づこうと天を目指す人々に“言語をバラバラにする”という神の罰が下ったというお話。現代社会に置き換えれば、各分野でハイテクを駆使して神にも近づこうとしている人間だが、“国境の壁”“言葉の壁”“障害者の壁”“家族間の壁”など、様々な形でコミュニケーションのが存在しているということでしょう。
しかし、「それが現実だ」と言われているような映画でもあります。見終わった後に涙するほどの感動もありませんでしたし、スカッとする作品でもありません。まぁ、ストーリーとしては結果的に救われる雰囲気もありますが、結局、「世界はこんなに荒んでいるんだ」と、現実を突きつけられる作品だと思いました。
ロケ地に、“アメリカ”“モロッコ”“メキシコ”“日本”を選んだのは、世界の縮図として選択されたのだと思います。世界中の人々の心の中は孤独で悲しくどうしようもない壁に阻まれているんだという・・・。ロケ地ごとに撮影手法を変えているのも、世界のバラバラ感を感じます。今、私たちが笑っている間にも、世界では途方も無い悲しみに暮れている人がいるということさえ気付かせてくれます。

日本では菊地凛子さんが日本人として49年ぶりに助演女優賞にノミネートされたことが話題になりましたが、実際には主要部門の受賞はならず、ノミネートのみに終ったのも事実。
それは、見ればなんとなく納得。身体を張った(張りすぎ?)凛子さんの演技は「気合入ってるなぁー」と思いますし、今作のチエコ役(凛子さんの役柄)のオーディション結果が出る前から手話を勉強したり体重を増やしたりと、役作りに励んでいたようで、気合の入り方が伝わってきますが、脚本的に、「このシーンは本当に必要なのか?」と思わせるシーンが結構ありました。
個人的にはメキシコ編の家政婦アメリア役のアドリアナ・バラッザ(彼女も助演女優賞ノミネート)の演技が素晴らしいと思いました。それから、現地の素人さんであろうモロッコガイド役のモハメド・アクサムの役柄は唯一素直な感動と清清しさを与えてくれました。

--ここからネタバレ?--

この映画は、あたかもプラッド・ピットが主演のように思いますが、実際は、各ロケ地ごとに主役と助演がいて、各ロケ地の出演者同士の共演はなく、大きく分けて3つ(もう少し分けると4つ)の話が、実は(少し)結びついているという感じです。だから菊地凛子さんは完全に主役級です。モロッコ編とメキシコ編2本と日本編の4つの話が、時間の流れを前後して描かれている感じです。一つ一つは単純な話なので、時間を前後させることで複雑な感じを与えているのだと思います。
最初にモロッコの幼い兄弟が、遊び半分に銃でリチャード(ブラッド・ピット)の乗ったバスを狙い、リチャードの奥さんスーザン(ケイト・ブランシェット)に当たってしまう(モロッコ編1)・・・この後にメキシコ人の家政婦アメリア(アドリアナ・バラザ)とリチャードの電話での会話になりますが、このメキシコ編は時間的には最も遅い時間の話。この後にくるスーザンが撃たれた直後からのモロッコ編2は、モロッコ編1の後に続くのが本来の時間の流れ。なので、この映画のエンディングに近い部分でのリチャードからアメリアへの電話は、最初のアメリアが受けた電話と同一。ただ、同じ会話内容が、アメリア側とリチャード側で表現されている。同じ内容でも、お互いの状況の違いを比べると面白いかもしれない。
日本編は、微妙な関わり方で、本来、全く別の話といっても良いくらいだと思います。過去に母親を自殺で亡くした聾唖の女子高生チエコ(菊地凛子)の父親ヤスジロー(役所広司)が過去に所有していた猟銃(モロッコでのハンティングでその時のガイドにプレゼントした)が、モロッコの兄弟の手に渡って事件に使われた・・・という展開ですが、事件に深く関わってくることも無く、ちょっと物足りなさを感じます。どちらかというと、親子間の愛を表現しようとした別の作品という感じがします。ただ、親子間の愛以上に表現しようとしたと思われる、聾唖の少女の疎外感や孤独感、愛への飢えなどが、ただ単に性衝動に駆られる女子高生というふうにも見えてしまうのが残念。実際、そういうシーンが必要以上に多かったと思います(いくらなんでも、こんな女子高生はおらんやろ・・・と思うくらい)。それと同じく、冒頭のモロッコ編での少年の行為の描写も、必要かどうか疑問・・・。

あらすじは、
モロッコで羊を襲うジャッカルを撃つために父親から猟銃を渡された2人の兄弟。彼らはお互いの意地の張り合いで射撃の腕を競い、弟はツアーバスに向けて猟銃を発砲した。その銃弾はバスに乗っていたアメリカ人リチャード(ブラッド・ピット)の妻スーザン(ケイト・ブランシェット)の鎖骨上部に命中してしまう。これはテロだと騒ぐ乗客たち・・・。
アメリカでは、息子の結婚式を明日に控えたメキシコ人の家政婦アメリア(アドリアナ・バラlッザ)がリチャードとスーザンの2人の子供の面倒を看ていた。アメリアはリチャードからの知らせを受け、突然の出来事に思い悩む。どうしても結婚式に出席したい彼女は、2人の子供を連れてメキシコへ・・・。
一方、日本には、過去に自殺した母親のことで父親ヤスジロー(役所広司)とギクシャクしている聾唖の女子高生チエコ(菊地凛子)がいた。自分は誰にも愛されないのかと悩んだ彼女は、性的行動でしか思いを伝えられなくなっていた・・・。

言ってしまえば、大きく分けて3つの話を1本の映画に凝縮した感じで、1つ1つが中途半端になっていると言えなくも無い感じです。ですので、観客の想像力もそれなりに必要な作品だと思いますし、それだけに、見る人によって感じ方の違う作品でもあるのではないでしょうか。
旧約聖書のバベルのお話を踏まえれば、重いテーマでもありますし、現代人が抱えている問題に違いないと思いますが、「本当の世の中はもう少しマシだよ」と願いを込めて反論したくなる映画でもありました。
ただ、救いは、最後にはスーザンは一命をとりとめ、リチャード夫妻の子供達も無事だったことと、リチャードに親身になって接してくれたモロッコガイドがとても気持ちのいい人だったことです。
それでも、アメリアは強制送還され、ヤスジローとチエコの話は微妙なエンディングで、問題を残した終り方なのだろうと感じました。
個人的には、パンフレットでも明かせないと書いてありましたが、チエコに優しく接する刑事(二階堂智)が最後にチエコからもらった手紙の内容がどうしても気になります。また、チエコの母親の自殺の理由など、比較的、日本編は謎が多いです。

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2007年4月17日 (火)

トランスポーター2

今頃・・・かも知れませんがトランスポーター2をWOWWOWで見ました。

前作「トランスポーター」は既に見ていて面白かったので、この続編は出切れば映画館で見るつもりだったのですが、実現できずに先日見ることになりました。
リュック・ベッソンらしい“細かいところは気にしない”脚本のようでしたが、90分そこそこにまとめて、要はアクションメインで不要なところはカット・・・みたいな編集で、それが飽きずに見れました。前作よりもアクションシーンがかなり多めになって、「TAXI」+「キス・オブ・ザ・ドラゴン」といった感じでした。アクションはかなり香港映画ノリです。これはジャッキー・チェンやサモ・ハン、ユン・ピョウらと同じく七小福のメンバーとして京劇を学んだコリー・ユエン(元奎)がアクション監督をやっているからでしょう(前作も)。「マトリックス」あたりから、欧米の映画に香港アクション監督を迎えるのは普通になりました。ちょっと大げさなVFXも使用されていますが、なかなかアクションは素晴らしいです。
私はこの「トランスポーター」シリーズで知ったのですが、主演のジェイソン・スティサムは渋いです。髪が薄くても、なぜか欧米人はかっこいい。かなり鍛え上げられた肉体をあえて見せびらかさずに、スーツの中に隠しているあたりがまた渋い。リュック・ベッソンはジェット・リーにしてもそうでしたが、硬派なヒーローが好きなんでしょう。アメリカ映画のように、「会ったとこなのにもうラブラブ?」なんてことはありません。誘われても断る硬派な運転手(運び屋)。車の運転は超一流で、クンフーだって超人的な強さ。映画のヒーローは、これくらいスーパーマンのほうが気持ち良いです。

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