パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド
パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンドを見ました。まず言っておきたいことは、1作目2作目同様、エンドロールが終るまで席を立たないようにということです。これは、もはや定番となっているのに、それでも、私の隣に座っていた女性2人組はエンドロール途中で帰っていきました。それも、もう少しでエンドロールが終るという、かなり中途半端なタイミングで・・・。
キャプテン・ジャック・スパロウはじめ、主要登場人物のかっこよさや映像の迫力など、楽しめる映画でした。しかしまず思ったのは、2作目「デッドマンズ・チェスト」を復習してから見るべきでした。1作目「呪われた海賊たち」は何度も見てるのに、「デッドマンズ・チェスト」はDVDを買ったにも関わらず、映画館で見て以来一度も見ていませんでした。なので、記憶もあやふや・・・。宝箱(チェスト)の中の心臓の意味も思い出せないまま前半が過ぎた感じでした。
1作目はストーリー的にも分かりやすく、予想以上に面白かったので、かなり記憶に残っているのですが、2作目から登場人物も急に増えて、人間関係も複雑になったので復習は必須でした。2作目から感じたのが、もともと、1作目でウィルやエリザベスにとって敵なのか味方なのか分からないキャプテン・ジャック・スパロウが最後には味方となり、ウィルとエリザベスは命を懸けてまでもジャックの処刑を阻止するのに、2作目以降でも3人の関係が敵なのか味方なのか微妙に進んでいくのは私的にはしっくりこない感じがしました。ジャック・スパロウは「自由と孤高を愛する海賊」として、どっちつかずキャラクターを通しても良いとは思うのですが、ウィルやエリザベスまでもが暴走しそうな勢いで、友情や団結よりも、個人個人の目的達成のためだけに動いている感じで進みます。結局、その個人個人の目的達成のために目指すものが同じ方向にあるといった感じです。2作目でエリザベスがジャックを犠牲にするのは私的にはかなりショックでした。1作目でせっかく芽生えた友情を、もっと大事に大きくしても良かったのではと思います。それから、オーリー人気からか、ジャックと比べてウィルの活躍が目立ってきたように思いました・・・確かに男前でかっこいいです。
-- ここからネタバレ? --
一応、完結編の「ワールド・エンド」ですが、続編もありそうな雰囲気です。もちろん、3作目「ワールド・エンド」の最後では、3人の友情は復活したかのようでしたが、 前作と同様に最後まで、誰が味方なのか敵なのかハッキリしない感じで進んでいきます。それから、いろんな要素が絡み合っているのに、その1つ1つの意味が深く感じられないのが残念でした。
「デッドマンズ・チェスト」でデイヴィ・ジョーンズの心臓が入った宝箱(チェスト)を手に入れ、デイヴィ・ジョーンズを支配して利用し、海賊を全滅させるべく女子供かまわず海賊及び海賊に関与した者を次々と処刑していく東インド会社のベケット卿。海賊たちにとって残された手段は、9人の海賊長を招集して決戦に持ち込むしかなかった。そして前作で死んだ(厳密には生と死の狭間にある船乗りの墓場デイヴィ・ジョーンズ・ロッカーにとらわれた)ジャック・スパロウも9人の海賊長の1人で不可欠だった。前作で予言者ティア・ダルマに蘇生させられたバルボッサの力を借り、ウィル、エリザベス、ギブスらのジャックを救出するための旅が始まる。
彼らはまず、デイヴィ・ジョーンズ・ロッカーへ行く方法が謎解きのごとく記された海図を手に入れるため、持ち主の中国海賊長サオ・フェンのところへ行くのですが、このサオ・フェン役のチョウ・ユンファが実にもったいない気がします。内容的には、海図を持っていたり自分の地位をエリザベスに継いだりと、重要ではあるのだろうけれど、前半1時間経たないうちに大した活躍もなくあっけなく死んでしまいます。香港映画ファンにとっては非常に残念です。わざわざチョウ・ユンファ使わなくても良かったんじゃないの?って思ってしまいます。さすがにあの体格ですから、海賊長役はかなり様になっていたので、余計にもったいなく感じました。
また、カリプソであったティア・ダルマですが、カリプソとして復活したと思ったら、大きくなっちゃって、蟹になってバラバラバラ・・・。大きくなるシーンがB級VFXっぽくてどうも安っぽく感じました。それにカリプソっていうのは、船乗りが恐れに恐れ、人間の体に封じ込めたというもの。それを多くの海賊長達が反対する中、ベケット卿の攻撃に対抗すべく最終手段として復活させようとした。それが、バラバラバラ・・・の後、嵐を起こして巨大な渦を起こしたようですが、それによって戦いが有利になったとはとうてい思えません。カリプソとデイヴィ・ジョーンズとの関係も、なんかぼやかされてるようなハッキリしないような感じもしました。
冒険活劇としては、戦闘シーンなども迫力があるし、海賊たちが一致団結するシーンなどは感動もあります。闘いながらの船上で、ウィルとエリザベスが結婚するシーンでは、バルボッサがとてもいい人に思えます。
しかし、それまでは、誰が味方で誰が敵か分からない状況。裏切り裏切られ・・・がメインの展開です。要するに、裏切るのも信頼するのも、かなりノリが軽いんですよね。それが、ジャック・スパロウだけなら良いんですが、主要登場人物全員がそんな感じで・・・。まぁ、あまりに簡単に裏切ったり信頼したりするので、それが余計に“敵なのか味方なのか・・・?”と思わせるのですが。
こういう冒険活劇では、私は爽快なハッピーエンドを期待するのですが、とてもハッピーエンドとは言えない終末だと思いました。デイヴィ・ジョーンズの心臓と引き換えにジャックに助けられたウィルでしたが、それはデイヴィ・ジョーンズの役目を引き継ぐという事。海の墓場の番人です。10年に1度しか陸に上がることを許されないのです。かなり辛い結果だと思いました。海賊の父親の血を受け継いだという事なのでしょうか。エンドロール後の10年後には、エリザベスとの間に男の子がいました。どうせなら、カリプソの偉大な力で普通に生かして欲しかったと思うのは私だけでしょうか・・・。
最後に1つ気付いたのが、1作目から提督側で門番をしている2人組が、今作の最後には海賊になっていて笑えました。
| 固定リンク | コメント (4) | トラックバック (2)






最近のコメント